留学に興味がある方、いろいろと悩まれることが多いと思います。そんな方にこの記事が一つの助けになれば嬉しいです。
大学時代に1ヶ月間だけですが、留学した経験があります。医学部の交換留学プログラムを利用して、フィンランドに留学しました。
見ず知らずの土地で生活することが自分にとってはかなり不安で、留学するかどうか躊躇していましたが、決意して留学することに決めました。
きっかけは日本語を話せず、英語でないと会話ができない環境に身を置きたかったこと、また、海外の医療に触れる経験を得たかったからです。
フィンランドの公用語はフィンランド語ですが、ほとんどの人が英語を当然のように話します。
滞在したのは、フィンランドのタンペレという第3の都市でした。第3の都市とは言えども、こじんまりとしていて、落ち着いた街です。中心部に出れば、ショッピングモールなどの商業施設などは一通り揃っていました。
タンペレ大学のとある学生のアパートに居候して、その一室で一緒に留学に来ていたインドネシア人とともに1ヶ月間暮らすことになりました。
インドネシアの留学生は英語がペラペラです。1ヶ月間、彼と行動をともにすることになるのですが、いざ喋ってみると、ほとんど会話が通じません。
まず、彼の言っていることがわからない。何度も聞き返して、ゆっくり発音してもらいますが、理解できない単語や表現がある度に会話が詰まってしまいます。インドネシア語のなまりがあるのも一因かもしれませんが、1回で聞き取れないことがほとんどでした。
次に、自分の言いたいことが言えない。事前に頭の中で組み立てた質問などは、なんとか話すことができますが、会話の流れでその都度、言いたいことを英語で言うことがほとんどできませんでした。知っている単語でも、発音やアクセントが違うと全く伝わりません。インドネシアの留学生に、その度に「は?」みたいな反応をされ、発音はこうだ、それを言うならこうだと直されていました。
到着して3日ほどでホームシックになる始末。やはり、海外の慣れない環境で暮らすのはかなりのストレスでした。それを思うと、海外に渡った日本人のスポーツ選手なども同じような状況から環境に適応し、活躍するまでは並大抵の努力ではないなと実感しました。
どうにかこうにか、1ヶ月が過ぎ、留学生活も終わりに近づいてきました。確かに毎日覚える表現が増えてはいましたが、気がつくと同じような質問しかできない自分がいました。
英語を話す環境に身を置けば、英語は上達するとばかり思っていましたが、1ヶ月ではほとんど話せるようになりませんでした。会話は常に流れています。言いたいことを簡単にでも良いので瞬時に口にできなければ、なかなか会話が成り立ちません。
日本では、自分から動かなければ英語を使う機会がありませんが、普段から英語を聞き、話すとレーニングをする必要があると学びました。
もちろん、留学で学べることは、外国語のことだけではありません。
気候、食事、システム、人の性格、習慣など、当たり前と思っていたことが違っていて、改めていろいろなことを考える機会になり、自分自身のことや自分の置かれた環境、日本という国について違った視点を持つことができました。
日本の良いところ、悪いところを認識できました。その上で、僕は日本がより一層好きになり、日本が最高の国だということに気づけました。
まとめると、留学には大きな費用もかかりますが、余裕があるのであれば、やってみて損はありません。思うようにいかなくても、後の人生に活かせる貴重な体験になると思います。迷っている方はぜひtryしてみてください!
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